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国際水月塾武術協会 International Suigetsujuku Bujutsu Association

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本会が伝承している武術流派と古武道全般の技法・歴史・文化などを解説します。文章・記事・写真の転載は固く禁止します。

センセイ??? Sensei?????

センセイ??? 

日本の伝統を正しく外国に伝えることは容易なことではない。

武道、特に古武道(伝統武道、流儀武術)を完全な形で伝えるのは今の日本でも容易なことではなく、ましてや外国人には高度な事理を含む流儀内容すべての伝授は、残念ながら無理であると言わざるを得ない。しかし、武術を学ぶ日本人が激減している昨今、少なくとも武術の形・技法だけは言葉の壁を越えて海外に伝えておくのも大事なことである。武術も奇跡的に残ったクニマスと同じ状況である。

さて、海外で武術を指導していると、いろいろな間違いや問題点に遭遇する。先日も述べたが、今や取り返しのつかないほど誤まった解釈が蔓延しており、もはや是正は困難を極めるが、だからと言って野放しではいけない。それではいつになっても正しい文化を伝えることはできないからである。少しずつでも正しい日本文化を伝える手立てをほどこさなければならないのである。

今回は誤った言葉の使い方の一例について述べる。

「先生」。日本人と同じように、彼らの日本語も書物の影響が甚大である。「先生」は表記では「せんせい」となる。だから外国語では「Sensei」と表記される。しかし、日本語での発音は「せんせい」ではなく「せんせー」である。「い」を発音する日本人などどこにもいない。言文不一致の典型である。外国人は私を「せんせい」と呼ぶ。面倒だが、毎回訂正させている。

最近ではJRの駅名表記も発音どおりに書かれるようなり、良い傾向である。Tokyo(これではトキョ)ではなく、Tôkyô(トーキョー)。これが正しい。

だから「柔術」は「Jujutsu」「Jiujitsu」ではなく、「Jûjutsu」が正しい。Jujutsuでは「呪術」となり、Jiujitsuでは「充実」に近くなってしまう。

コミュニケーションは試験ではない。正しい発音で指導する必要がある。

これは発音ではないが、ついでに述べておく。
挨拶の「押忍(オッス)」。失礼極まりない。足を開いて両拳を握っている。こんな挨拶を武道(実態は武道ではない)の世界へ持ち込んだ者がいるために、不快な思いをしているのは筆者だけではないはず。筆者はこのような挨拶に対しては無視をする。そしてセミナーの参加者には、二度と筆者の前ではそのような礼儀外れの挨拶をしないよう説教をする。
by japanbujutsu | 2013-03-01 17:07 | 武術論考の部屋 Study

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