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国際水月塾武術協会 International Suigetsujuku Bujutsu Association

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本会が伝承している武術流派と古武道全般の技法・歴史・文化などを解説します。文章・記事・写真の転載は固く禁止します。

「稽古」とは? What is the Kêko?

「稽古」とは?

武術を日常、修行することを「稽古」という。これは日本の伝統文化を学ぶときに用いる用語で、特別の意味・感覚を持っている。西洋から入ったものでも伝統のあるもの、たとえばバイオリンやピアノ、バレエなどのレッスンは稽古という場合もある。

稽古とは、優れた技術・才能を持った過去の達人・名人たちが創りだした技術や所作を伴う一定の教習課程を履修することである。

だから、練習、鍛錬、運動、勉強などのどれとも異なる意味を持つ。現在の競技武道は一定のルールに基づいて勝負を競うスポーツであるから、それは稽古ではなく、練習である。

稽古 lesson 伝統文化・芸術を模倣してその技術を習得すること。
練習 practice 一定のルールに基づいてゲームを行うための技術の向上を目指すこと。
運動 exercise 体を動かすこと。
鍛錬 training 筋骨を鍛えて強く、たくましくなること。

英語の場合、いろいろな和訳があり、厄介であるが、日本語本来の意味に合わせると以上のようになる。すなわち、武術の教習は「lesson」 が一番合っているのであるが、筆者は武術の稽古を「lesson」と言っている欧米人に出合ったことはない。

武術の稽古は決して練習ではなく、単なる運動でもない。いたずらに筋骨を鍛えるようなこともしない。武術とスポーツを混同しないことが大切である。
by japanbujutsu | 2013-03-03 17:00 | 武術論考の部屋 Study

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