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国際水月塾武術協会 International Suigetsujuku Bujutsu Association

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本会が伝承している武術流派と古武道全般の技法・歴史・文化などを解説します。文章・記事・写真の転載は固く禁止します。

琉球古武道の定義 Big misunderstanding about Ryûkyû kobudô

大誤解!琉球古武道の定義

「古武道(古武術)」という言葉は明治時代にすでに大日本武徳会によって使用されていた。

江戸時代から伝承している流儀武術を明治以降に台頭した競技武道(柔道・剣道・薙刀)と区別するために登場した造語である。

その後、大正時代に沖縄から日本へ空手が入り、戦後、大学を中心として急速に普及していく。

例外を除いて、ほとんどの場合、大学には徒手空手だけが普及した。

徒手空手と武器術は本土にほぼ同時に入ってきたが、武器術は主として空手を武術として修行している人たちに普及した。

そして、その武器術が昭和のある時に、「琉球古武道」として紹介された。

これがそもそもの誤りの発端。

武器を使うから古武道、などという考え方はどこにも存在しない (この定義によると、本土でも丸腰の柔術は古武道ではなくなってしまう) 。

存在しないどころかそれは大きな誤りである。

理由は簡単で、徒手空手も武器術も、本来は同時発生のはずであり、この両者に新古の区別は存在しないからである。

あえてどちらが古いかと言えば、武器は手の延長であるから、徒手空手の延長上に武器術があるはずであり、徒手空手の方が古いはずである。

だから、徒手空手の形がしっかりできていれば、武器術を習得するのはそんなに難しいことではない。

それでは、これをどのように分類・表現すればいいのだろうか。

正しい史観に立てば、琉球武術の中に徒手と武器が存在するのである。

空手の中に徒手と武器があると考えてもいい。

空手も元来は総合武術であるわけだから、武器術だけを「古武道」として分類するのは大きな誤りである。

その世界のパイオニアが間違った認識で普及してしまうと、世界中がそれに倣え、となってしまうから軌道修正ができない。

たとえ、少数派であろうが、正しいことは正しいとして、ことあるごとに啓蒙を続けていく必要がある。
by japanbujutsu | 2013-06-09 13:11 | 武術論考の部屋 Study

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