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国際水月塾武術協会 International Suigetsujuku Bujutsu Association

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本会が伝承している武術流派と古武道全般の技法・歴史・文化などを解説します。文章・記事・写真の転載は固く禁止します。

本家渋川流を絶伝から救った甲州渋川流

本家渋川流を絶伝から救った甲州渋川流

渋川伴五郎義方によって創始された渋川流柔術。

それは渋川流とは称しているけれど、実態は関口流そのままで、正式名称は関口正統渋川流という。

この渋川流は、江戸の本家以外に、甲州と庄内藩に正統が伝わった。

庄内藩では明治に入ってすぐに絶伝したが、江戸本家と甲州は大正時代まで存続した。

現在は日本のどこにも残っていない。

ちなみに大阪の渋川流と広島の渋川一流はともに現存しているが、本家渋川流の技法はまったく受け継いでいない。

甲州伝は流祖渋川伴五郎の高弟だった甲府勤番士の薬師寺方正によって甲府に持ち込まれ、以降勤番士と神官によって伝承されていく。

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かつての師範家には大量の伝書類が保存されており、二十数年前にすべて調査を終えている。

そして、そのすべての形は水月塾によって復元された。

渋川流とはいうが、関口流そのままである。

かつて江戸後期に、江戸の本家で渋川流の相伝が危機を迎えたとき、江戸から使者が派遣されて、甲州伝が江戸へ返流されたことがあった。

江戸の渋川家当主が年少だったため、先代師範の高弟が後見人となり、甲州へ修行に来たのである。

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ここに紹介した絵目録は復元に当たって水月塾が師範家から譲り受けたものである。
by japanbujutsu | 2013-06-10 20:30 | 秘伝書の部屋 Secret densho

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