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国際水月塾武術協会 International Suigetsujuku Bujutsu Association

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本会が伝承している武術流派と古武道全般の技法・歴史・文化などを解説します。文章・記事・写真の転載は固く禁止します。

『皇国武術英名録』の武術③ 真之真石川流剣術

『皇国武術英名録』の武術③ 真之真石川流剣術

幕末の武州に流行した剣術に真之真石川流がある。

『皇国武術英名録』には元祖を石川蔵人政春、流祖を黒沢政衛孝清としているが、政衛は黒沢家剣術師範の三代目であり、石川蔵人からは七代目になるため、彼を流祖と記した意図がわからない。

『皇国武術英名録』には元祖石川清春と流祖黒沢政衛、政衛の長男金作孝正、政衛の母フミ、フミの孫喜雄の肖像画が描かれている。

元祖石川は柳生但馬守宗矩の門人であるから、この流儀は新陰流から出ているのであるが、絵図を見てみると、鍔付きの木刀を使用している。新陰流の木刀には鍔を付けないのが掟であるから、変革されていることがわかる。

この絵図には次のような流儀の礼式が描かれている。

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普通、伝書には礼式を書くことは稀なので、流儀を復元する際に一番難題なのが礼式の復元である。

真之真石川流の礼式は、左膝を引いて折り敷き、右膝を立てたまま右前半身になって礼をなす。

演武者は黒沢金作と木村金吾。

着物は角袖で、襷を掛けている。
by japanbujutsu | 2013-12-02 17:38 | 武術論考の部屋 Study

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