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国際水月塾武術協会 International Suigetsujuku Bujutsu Association

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本会が伝承している武術流派と古武道全般の技法・歴史・文化などを解説します。文章・記事・写真の転載は固く禁止します。

影山流抜剣 その1

影山流抜剣 その1

影山流は仙台藩における居合流儀の雄である。

しかし、他の武種を多く併伝していたので、影山流を学ぶ者は総合武術を修行した。

したがって、影山流の免許者は一人で数流儀を相伝している場合が多かった。

この影山流の抜剣(居合)の形が『昨夢瑣事』に紹介されている。

これはわが国武術史上、もっとも貴重な記録ではなかろうか。

それは「中腰台切方」の演武を江戸時代に影山流を修行した天野古弘が行っていることである。

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影山流は明治以降も一切他流の影響を受けていない純粋な居合を伝えていた。

下緒は鞘にグルグル巻き。これ一つを見ても現在の居合ではまったく見られない。

撮影は明治43年。当時、天野は75歳。仙台市の坂琢治の影山流道場での撮影である。

影山流は現在、天野の孫弟子になる沼倉古一の系統が残っている。

「中腰台切方」
台に対して正坐から右膝を立てて後ろに開く。このとき右足の踵で左足の裏を踏みつける。そのまま立ち上がり様、抜剣して一気に腰を沈め、台の横木を下から切り上げる。このような古伝の稽古をしている道場はもはや全国のどこにもない。
by japanbujutsu | 2013-12-22 17:05 | 技法研究の部屋 Skill

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