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国際水月塾武術協会 International Suigetsujuku Bujutsu Association

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本会が伝承している武術流派と古武道全般の技法・歴史・文化などを解説します。文章・記事・写真の転載は固く禁止します。

影山流抜剣 その2

影山流抜剣 その2

この史料には影山流のさまざまな形が写真で紹介されている。

今回は立合組形18本のうちから「抜打」の形の部分写真二枚から考察してみたい。

江戸時代の武術、そのままを伝えているため学ぶところは多い。

最初の写真は入りの部分。

敵が抜き打ちに真っ向を切るとき、右手を刀の柄に掛け、右足を左へ踏み抜けた場面。

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仕太刀の子どもは今で言うと、小学生低学年くらいに見えるが、姿勢が完璧である。

左右の足を完全に180度開いた一文字腰を見事に現出している。

このような姿勢をとるには相当の稽古が必要である。

また、打太刀は刃部で切りつけているのではなく、鎬で切っているのがわかる。

これは二天一流の遣い方と同じである。

次の写真はこの形の最後の場面で、敵が上段にかぶるところを右足を踏み込んで、左小手を切った場面。

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この後ろ足を伸ばしてその爪先を後ろに向けた姿勢、お互いの臍は絶対に正面を向かず、下半身は半身になる。

これが江戸時代の居合・剣術の本当の体遣いであろう。

やはり、この場面でも鎬で小手を切っている。

また、仕太刀が二刀差しになっているのはこの立合組形に二刀を使う形が出てくるためである。
by japanbujutsu | 2013-12-24 18:26 | 技法研究の部屋 Skill

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