中澤流護身術 五段 四方投げ八方方式 第二条 応用左右左方式
第二条 応用左右左方式
中澤流護身術は、明治の末期から昭和の戦前まで、講道館柔道を除けば神道六合流柔術とともに、もっとも全国に普及した武術であった。しかし、両流派ともに戦後はまったく振るわず、神道六合流の正脈は絶たれ、中澤流は筆者の道場だけが全国で唯一稽古を続けている道場となった。
我は左手で敵の左手首を掴む。
我は右足を敵の前に踏み込み、左手を被る。
後方に體変換し、敵の腕を屈曲して仰向けに倒す。
この形は我から仕掛けて取り押さえる掛け手の技で、捕手術の方策である。