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国際水月塾武術協会 International Suigetsujuku Bujutsu Association

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本会が伝承している武術流派と古武道全般の技法・歴史・文化などを解説します。文章・記事・写真の転載は固く禁止します。

『柔道にはなぜ黒帯があるの?』の間違い訂正 7

『柔道にはなぜ黒帯があるの?』の間違い訂正 7

Q19
技は何種類ぐらいあるのですか。また、一番最近開発された技は何ですか。

解答(部分)
明治末から大正期にかけて、旧制高校や専門学校の対抗試合が盛んに行われるようになると、短期間で上達の見られる固め技が発達し、「崩れ四方固め」、「縦四方固め」、「膝関節十字固め」、「三角固め」などの新しい技が生み出され、投げ技から固め技への連絡変化の方法が開発されました。また、同時にそれまでの武術的な観点はこれによって薄められ、柔道の競技化が一歩進められたのです。

訂正
固め技は、西日本の古流柔術では乱取りの重要な要素として、江戸時代から盛んに修行され、それらの古流柔術家によって旧制高校で指導された。明治末まで固め技が不十分であったというのは、講道館柔道から見た狭い見地である。投げ技から固め技への連絡変化の方法も、讃岐の無双流や岡山の不遷流では講道館の設立以前から深く研究がなされている。

以下の写真は不遷流柔術の雄、田辺又右衛門が大日本武徳会柔術形制定に当たって演じたもので、そのまま講道館にも採用された。これらの乱取りにおける固め技は、資料で考査すると、その嚆矢は明らかに幕末まで遡ることができる。

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by japanbujutsu | 2014-03-23 17:18 | 武術論考の部屋 Study

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