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国際水月塾武術協会 International Suigetsujuku Bujutsu Association

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本会が伝承している武術流派と古武道全般の技法・歴史・文化などを解説します。文章・記事・写真の転載は固く禁止します。

『時代劇・剣術のことが語れる本』の誤りを正す 5

『時代劇・剣術のことが語れる本』の誤りを正す 5

P.32
剣術発展の流れを示した図の記述。
戦場での斬合=技術不要
神道流系統=豪放・素朴・荒削り・実戦向き
中条流系(一刀流等)=剛毅・精妙・実戦色強し
陰流系(新陰流等)=精神面重視・精妙・技巧・平時の剣法

論評
戦場での斬り合いに技術が不要なのだろうか。
そんな馬鹿なことがあるはずがない。
各流系にそのような特色はまったくなし。
神道流系も中条流系も陰流系も、全部平時の剣法である。
江戸時代の剣術で精神面を重視しない流派などない。
図示は認識がまったく誤っていることは、すでに述べた。
話にならない。


P.35
「彼(塚原卜伝)の流儀は「新当流」と呼ばれるが、これは「心を新たにして敵に当たる」という心境に由来するという説や、特に流儀は唱えず「新しい当流」と言っていたことから新当流というなったという説もある」

論評
引用した両方の説が誤りである。この本を書くにあたり、何も調査研究・検証吟味をしていないことが明らかである。新当流は母体の神道流と区別するために、ただ単に同音異字に改めただけのことである。
by japanbujutsu | 2014-04-02 20:56 | 武術論考の部屋 Study

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