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国際水月塾武術協会 International Suigetsujuku Bujutsu Association

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本会が伝承している武術流派と古武道全般の技法・歴史・文化などを解説します。文章・記事・写真の転載は固く禁止します。

『時代劇・剣術のことが語れる本』 の誤りを正す 8

『時代劇・剣術のことが語れる本』 の誤りを正す 8

P.120
「このうち(警視流立居合形五本=浅山一伝流、神道無念流、田宮流、鏡新明智流、立身流)居合といわれる流派は前述の田宮流のみであり、他は立ち合いのいわゆる剣術の流派であるのが特色である。」

論評
浅山一伝流と立身流は総合武術、神道無念流と鏡新明智流は剣術と居合の両建て、そして当時の田宮流はむしろ剣術流派として認識されている。よって、この記述も滅茶苦茶である。


P.121
「もともと居合は剣術の不可欠の一部であったが、現代になって居座からの抜刀の技の部分を特化し、一人演武としたのが現在の居合道ではなかろうか。」

論評
よくこんなレベルで本が書けたものである。居合について彼は何にもわかっていない。訂正する気にもならない。


P.124
「元禄に象徴されるような文化の爛熟にともない、武士も伊達に華美な細身の大小を差すようになり、武芸は野暮の骨頂として敬遠されるようになってしまう。」

論評
「伊達に華美な細身の大小」というものを見てみたいものである。武芸は文化の一つであることを彼は知らないようだし、元禄期の武芸伝書が異常に多いことも彼の知識の中にはないようである。江戸期に武芸が野暮の骨頂として敬遠されたことなど一度もない。
by japanbujutsu | 2014-04-08 17:08 | 武術論考の部屋 Study

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