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国際水月塾武術協会 International Suigetsujuku Bujutsu Association

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本会が伝承している武術流派と古武道全般の技法・歴史・文化などを解説します。文章・記事・写真の転載は固く禁止します。

『時代劇・剣術のことが語れる本』 の誤りを正す 9

『時代劇・剣術のことが語れる本』 の誤りを正す 9

P.125
「最盛期、時流に乗って流派は流派を生じ、その数は五百、あるいは七百にも達した。しかし、内容的にはまともなものは少なく、一寸学んだものに付焼刃したもの、師匠の技に少しつけ加えたものなど、得体の知れないものが多数を占めていた。」

論評
彼の言う最盛期とはいつのことなのか、さっぱりわからない。得体の知れない流派とは何流なのか例を一つも示していない。もちろんそんな流派は聞いたこともない。流儀を創立するには、既成流儀の免許皆伝を受けていなければならないという不文律を彼は知らないのだろう。困ったものである。


P.125
「剣術を習っても評価されず、それに歳を取れば役に立たなくる。」

論評
剣術とスポーツを勘違いしているのか、武術の本質がわかっていないのか知らないが、当時の武士が何のために剣術を習っていたのかも含めて、すべて彼の知識にはないようである。


P.159
「江戸最大の道場士学館を開いた。」

論評
何が最大なのか。門弟数なのか、敷地面積なのか。当時、そのいずれよりも大きな道場は存在している。


P.160
「鏡新明智流の特徴は、「この流、勝負専とし」といわれたように撃剣すなわち試合形式を中心とし、激しく連続の技を繰り出すことにあった。」

論評
著者は鏡新明智流の目録伝書を見たことがないのであろう。同じ江戸三大道場の流派である北辰一刀流、神道無念流をはるかに凌ぐ形数が鏡新明智流にはある。
by japanbujutsu | 2014-04-10 17:19 | 武術論考の部屋 Study

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