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国際水月塾武術協会 International Suigetsujuku Bujutsu Association

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本会が伝承している武術流派と古武道全般の技法・歴史・文化などを解説します。文章・記事・写真の転載は固く禁止します。

『時代劇・剣術のことが語れる本』 の誤りを正す 12

『時代劇・剣術のことが語れる本』 の誤りを正す 12

P.229
「柳剛流は、積極的な普及活動により、関東地方を中心に遠く東北、東海地方にも大流行した。」

論評
柳剛流が積極的な普及活動をしたというのは、どのような事実を以て述べているのだろうか。江戸時代における積極的な普及活動とはどういうものだったのか、寡聞にして知らない。宮城の一地方に伝播した流剛流を大流行というのだろうか。柳剛流が大流行した東海地方とはどこなのだろうか。聞いたことはない。
下は柳剛流の形の古写真。


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P.234
「現在の剣道の技は、北辰一刀流千葉周作が、各流派を研究して考案した「剣術六十八手」を基本にしている。」

論評
千葉周作が研究した各流派とはどのような流派なのか、そんなことは聞いたことがない。現在の剣道の技が千葉周作一人の考案のように述べているが、彼が剣術六十八手を編纂したときには他の流派でもそれと同等の竹刀剣術技法が成立している。でなければ試合などできるはずがない。同時期、神道無念流や鏡新明智流、一刀流諸派に大同小異の撃剣技法が体系化されていたことを著者は知らないらしい。
by japanbujutsu | 2014-04-16 17:10 | 武術論考の部屋 Study

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