ブログトップ

国際水月塾武術協会 International Suigetsujuku Bujutsu Association

japanbujut.exblog.jp

本会が伝承している武術流派と古武道全般の技法・歴史・文化などを解説します。文章・記事・写真の転載は固く禁止します。

関口流抜刀の座法

関口流抜刀の座法

関口流の坐り方は柔術も居合も同じで、膝を大きく開き、左足は尻下に敷き、右足は前に抜いておく。

b0287744_19231718.jpg
                            関口流の座法(青木規矩男)


両足がすべて床に接触するので、非常に安定しているし、裾広がりになるので武家の作法には最適である。
茶人千利休の坐り方もこの方法に近い。
また、後方にそのまま倒れることができるのは、柔術の坐り方としても適している。

b0287744_19263147.jpg
                 形も礼法もこの座法で行う(座者会長、解説者萱間静林師範)



形はこの座法で行うが、礼法を正坐で行ったり、形も礼法も正坐で行ったりしたら、それはもはや関口流ではない。関口流には当然正坐という坐り方は存在しないので、礼法も形もすべてこの膝を大きく開いた独特な安座の法で行うのが正しい。下に掲載した絵目録を見るとほとんど真横に向くまで膝を開いている。

b0287744_19294766.jpg
                     江戸時代に筆録された紀州関口流居合の絵目録

肥後関口流抜刀と同じ系統の庄内藩伝渋川流居合では形の中でも常に両膝を大きく開いていることが伝書から明らかである。

b0287744_19323241.jpg
                           庄内藩伝渋川流居合の絵入伝書



この独特な安座の姿勢から右足を立てて抜刀するのであるが、その右足の立て方を古伝どおりに行っている道場はきわめて少ない。
by japanbujutsu | 2014-05-16 18:10 | 関口流抜刀 Sekiguchi ryu

by japanbujutsu