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国際水月塾武術協会 International Suigetsujuku Bujutsu Association

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本会が伝承している武術流派と古武道全般の技法・歴史・文化などを解説します。文章・記事・写真の転載は固く禁止します。

木刀試合なんてあり得ない

木刀試合なんてあり得ない

時代劇や時代小説などでよく見かける「木刀による試合」。

果たしてそんなことが本当に行われていたのだろうか。

それを実証する史料に未だお目にかかったことはない。

だいたい常識で考えればわかるが、木刀は真剣でできない実際に当て合う形稽古の道具として用いられたものである。こんな樫で拵えた刀で試合をしたら、必ずどちらか一人は、場合によっては両者が医者送りとなる。あるいは死ぬこともある。

『八重の桜』でも形用の木製薙刀で女たちが試合をしていたが、そのような事実が存在したことはない。試合はあくまでも竹刀、袋撓で行われるものであり、竹刀の場合でも必ず防具を着用する。

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木刀で試合となると、真剣で試合をするのと何ら変わりはない。
頭蓋骨に切り込めば一撃で卒倒である。

木刀での形稽古でさえ、大怪我をすることがあり、そのような場面に何度も出くわしたことがある。

江戸時代における木刀試合の記録をお持ちの方がいたら、是非ご教示願いたい。

ついでに述べると、『八重の桜』に見られたような、腰板のある男袴を着けて女が武術を稽古するなんてこともありえない。
by japanbujutsu | 2014-06-15 17:26 | 武術論考の部屋 Study

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