ブログトップ

国際水月塾武術協会 International Suigetsujuku Bujutsu Association

japanbujut.exblog.jp

本会が伝承している武術流派と古武道全般の技法・歴史・文化などを解説します。文章・記事・写真の転載は固く禁止します。

『大正武道家名鑑』を見る(1)

『大正武道家名鑑』を見る(1)

これからしばらく『大正武道家名鑑』を見ていきたい。武種は剣道・柔道・槍術・居合術・薙刀術の順とする。
特に古流関係、そして現在失伝してしまった流儀、現在まで伝承されている流儀などを抽出して紹介していきたいと思う。
もしかすれば、本書に掲載されている武道家の弟子、あるいは孫弟子がまだ健在である可能性もないではない。
そんな期待を込めながら情報を提供していく。

まずは剣道範士の部から。

【剣道範士】
◆北辰一刀流   内藤高治 門奈正 小林定之
◆小野派一刀流  高野佐三郎
◆直心影流  富山圓 木村敷秀 矢野勝治郎 永井利胤
◆新蔭流  二宮久(長州藩藩校明倫館伝)
◆鞍馬流  柴田衛守
◆鏡心明智流  秋山多吉郎
◆浅山一伝流  浅野一摩
◆水府流  佐々木正宣
◆無外流  高橋赳太郎
◆神道無念流  中山博道 奥平鉄吉

以上の中で、失伝したのは二宮の新蔭流、鏡心明智流、浅野の浅山一伝流、水府流、無外流である。
鞍馬流は多くの伝を失っているが、僅かな形を残している。
また、現在の無外流は居合を主とし、自鏡流の流れを汲んでいるもので、この当時の剣術流派とは別物である。
これらの剣士は大日本武徳会に籍を置いた者たちで、皆剣道を行っていた。
当時の剣道家は当然のことながら古流を併修しており、剣風にも少なからず特徴があったと伝えられている。

b0287744_22342315.jpg

秋山 多吉郎(左写真)は旧姓は桃井、剣術は鏡新明智流剣術、柔術は真道弥生流および天神真楊流を極め、柔道は教士号を所有していた。現在、剣道と柔道の両方を稽古している者は皆無であろう。
by japanbujutsu | 2014-07-18 17:53 | 武術論考の部屋 Study

by japanbujutsu