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国際水月塾武術協会 International Suigetsujuku Bujutsu Association

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本会が伝承している武術流派と古武道全般の技法・歴史・文化などを解説します。文章・記事・写真の転載は固く禁止します。

関口流先師祭 Sekiguchi ryu festival for each generation masters.

関口流先師祭 Sekiguchi ryu festival for each generation masters.

『肥後武道史』に大変貴重な「関口流先師祭」の記録が掲載されているので、ここに再録しておく。

昭和七年七月、関口流居合術先師祭を熊本市島崎町木村好古氏邸道場において執行したことがある。大石永勝、木村好古、小阪五郎、西郷亀藤太諸先輩をはじめ、門人多数出席。流祖礼拝、記念撮影の後、八十一歳の高齢木村好古氏より講話あり。居合術の実演に移り、少年組を終りて林田季喜、杉本辰男、匂坂正義各氏の抜刀あり。最後に木村好古氏高齢の故を以て青木規矩男氏代わって流儀十一本の型及び試切介錯の型あり。用刀は木村氏の愛刀越前守助広にして見事なる切れ味を見せ、高弟門弟の諸氏は坪井米屋町宗岳寺にある肥後流祖井澤蟠龍先生の墓参をなした。因みに当時、関口流師範の伝統を継げる人は大石永勝氏であった。

青木の関口流相伝履歴は、昭和6年介錯相伝、昭和8年目録相伝、昭和19年免許皆伝師範相伝となっているので、昭和7年は介錯相伝を受けた翌年であり、このとき大石門ではすでに青木より上位になる門人がいなかったことをこの記録(青木が最後に演武)が証明している。最初に演武している三氏はその後、相伝の記録を欠いているので、免許には至らなかったのであろう。

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演武写真は青木による関口流抜刀術十一本の最後の形「巡懸切留ノ事」 。最初の敵を突き刺す前の体勢であるが、尻が踵に乗っている。なぜか現在、この体勢と同じように演じている人たちがいない。皆、尻が上がって腰が伸びてしまっている。古伝の困難な動作はこのようにして容易な動作に変換され、古流の真の動きが失われていく。
by japanbujutsu | 2014-08-12 17:17 | 関口流抜刀 Sekiguchi ryu

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