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国際水月塾武術協会 International Suigetsujuku Bujutsu Association

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本会が伝承している武術流派と古武道全般の技法・歴史・文化などを解説します。文章・記事・写真の転載は固く禁止します。

居合抜き付け時の腰の位置

居合抜き付け時の腰の位置

古い伝書の居合絵図や英信流・夢想神伝流などと一切交流を持たない地方の居合流儀を見てみると、その多くが抜き付けにおいて腰を立てていないことがわかる。
これは一体何を意味しているのだろう。

全剣連や全居連の制定居合のように腰を立てて、横一文字に前の敵を切ったら、その切り付ける場所は敵の頭上の皮をぎりぎり切れるか切れないかの位置となる。

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一方、腰を踵につけた古い方法で横一文字に抜くと、確実に敵の「霞(こめかみ)」を切る位置になることがわかる。

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このわずか二寸から三寸の高さの違いに居合の生命線があることにどれほどの修行者が気付いているだろうか。

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師範の指導に盲目的に従って修行をすることに敢えて異論はないが、自分で何も考えず、試行錯誤せず、ただぼんやりと言われたことを言われた通りにやっていて、はたしてそれが本当の真実であるのか、ほとんどの者は疑念を持たない。

否、ほぼすべての者は完全にマインドコントロールされているから、教えられたことはすべてが正しいと思って修行をしているに違いない。
別に居合の真意などを追究するほどの研究心はないのだから。

しかし、私はそれは間違っていると思う。
自分がやっていることと、古伝書に描かれている絵図に明らかな相違があれば、私は必ずそれを実践してみることにしている。
するとそこに、なるほどと思わせる現代に失われた「秘伝・口伝」が垣間見えたりすることがある。

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諸賢の奮闘を期待したい。

※ただし、稽古中にあって師範に技の是非を問うのはもってのほか、勘違いせぬように。
by japanbujutsu | 2015-02-06 17:27 | 技法研究の部屋 Skill

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