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国際水月塾武術協会 International Suigetsujuku Bujutsu Association

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本会が伝承している武術流派と古武道全般の技法・歴史・文化などを解説します。文章・記事・写真の転載は固く禁止します。

居合と剣術の狭間

居合と剣術の狭間

武術として居合と剣術は明らかに相違するが、両者がそれぞれの技術・想定の中に入り込み、一体となって演じられることはよくあることである。

例えば力信流剣術は両者が帯刀した状態から開始し、最初の合わせは抜刀から行う。一人で行えば、誰が見ても居合である。
そして、神道無念流立居合の場合には、立っておこなうために前後に大きく移動し、抜いてからの動作が長く、相手を付ければ完全に剣術になる。
この二つの剣術と居合の技を比べると相手を付けて組稽古をすることを主眼にしているのが剣術で、一人で相手を想定して行うのが居合であり、技術的には大きな差異がない。

本日、紹介するのはある流派の絵目録である。
絵を見ると裃を着て座している上級武士に着物姿の中・下級武士が二人で斬りかかろうとしている場面である。

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上級武士は座っているところを不意に襲われ、下級武士はどのようにして部屋に侵入したかはわからないが、二人で刀を八相に構えている。
二人は大小を帯びているので、公務で登城していることがわかる。
こんな想定がありうるだろうか。
by japanbujutsu | 2015-03-10 22:16 | 秘伝書の部屋 Secret densho

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