木製十手
甲州陣屋伝捕手武術の十手術が木製十手を使用するため、各種の木製十手を蒐集してきた。
一言で木製十手と言っても、その種類は千差万別であり、古の武術家の工夫に感心している。
今回、紹介するのはほとんど十手の役目を果たしていないと思われ鈎の部分が薄くて華奢である。
これは明らかに後ろ腰に十手を差すための鈎であり、鈎で刀を受けるようなものではない。
したがって、使用法は「鼻捻」「なえし」「鉄扇」などに近いものになる。
明治以降、警官が用いた警棒の正に原形と言えるものである。
本会が伝承している武術流派と古武道全般の技法・歴史・文化などを解説します。文章・記事・写真の転載は固く禁止します。
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