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国際水月塾武術協会 International Suigetsujuku Bujutsu Association

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本会が伝承している武術流派と古武道全般の技法・歴史・文化などを解説します。文章・記事・写真の転載は固く禁止します。

古流柔術の当身に用いる拳

古流柔術の当身に用いる拳

古流柔術の当身に用いる拳形が空手のそれとは相違することをこれまで何度も説いてきた。
にもかかわらず、真伝を受けなかった多くの柔術家は空手の拳形で当身を行っている。
無知も甚だしいし、そのような流儀はもはや古流とは言えない。
酷い例になると、受方(攻撃側)の突きが空手スタイルになっていることもある。
江戸時代にも日本には空手家がいて、彼らは古流柔術と敵対していたということだろうか。
そんなレベルでしかない古流が日本にはウヨウヨしている。
後屈立ちになって腕を廻して受ける流派と並んで見るにたえない現状である。

今回は『関口流柔術死活廿八法ノ巻』に描かれている拳形を見てみたい。

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拳の握り方は、一見すると空手と同じにみえるが、実はよく絵を見ると、鋭利な爪を付けた親指は、人差し指の第一関節を押さえていて、「拳尖」と書かれた部分が第二関節の突起になっていることがわかる。

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空手の拳は敵にダメージを与えることはできても、急所を打つのに適していない。
一方、柔術の拳は急所を鋭く突くことができる。
by japanbujutsu | 2015-04-21 17:32 | 技法研究の部屋 Skill

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