ブログトップ

国際水月塾武術協会 International Suigetsujuku Bujutsu Association

japanbujut.exblog.jp

本会が伝承している武術流派と古武道全般の技法・歴史・文化などを解説します。文章・記事・写真の転載は固く禁止します。

居合における抜刀直後の腰の位置

居合における抜刀直後の腰の位置

現代居合道の主流となっている無双直伝英信流と夢想神伝流。
両流儀は土佐から出ており、その殆どは中山博道の流れであるから、流儀名は違ってもほとんど同じようなことをしている。
「土佐英信流」と称して古伝を主張している人たちもいるが、所詮していることに大差はない。
さて、その現代英信流の第一挙動の抜き付けであるが、写真のように腰を尻から離して高くし、膝から上体までが直立姿勢となっている。

b0287744_2055374.jpg

中山がこのようにしていたから仕方がないとは言うが、果たして江戸時代の英信流も同じようにしていたかというと、これは大きな疑問である。
古伝の居合の多くは抜き付けで頭の位置を変えない。
目付が狂うからである。
そのため右足を出して一文字に抜く際、尻は踵に乗せたままにしておく。
現代人は体が硬くてこの姿勢がとれない者もいる。
ここに紹介する図は北信伝無双直伝英信流の江戸時代の伝書に描かれたものである。

b0287744_2193833.jpg

伝書に書かれているのだから反論の余地はない。
現代人の誤った認識で武術の形はどんどん変質してしまう。
腰高になり、踵が上がり、一重身が消え、掛け声までもが喪失している。
by japanbujutsu | 2015-04-25 17:32 | 技法研究の部屋 Skill

by japanbujutsu