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国際水月塾武術協会 International Suigetsujuku Bujutsu Association

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本会が伝承している武術流派と古武道全般の技法・歴史・文化などを解説します。文章・記事・写真の転載は固く禁止します。

捕縄の美

捕縄の美

武芸と武術は同義である。
この双方から武を省くと「芸術」となる。
芸術にもっとも要求されるものは言うまでもなく「美」である。

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人間の理想である「真と善と美」。
それぞれ、学問・道徳・芸術の追求目標といえる、三つの大きな価値概念。

すなわち武術とは、人と人の闘いの場面を美を以て表現する芸術活動であり、文化そのものである。
だから武術は美しくなくてはならない。
これが現代の競技武道とのもっとも大きな違いであり、格闘技との次元の違いである。
武であるかぎり、強さは不可欠であり、闘うことが前提であることは当然である。
しかし、武術は江戸の太平期に人間形成のための芸術と化した。
すなわち武士の教育課程に組み込まれたのである。

このことを踏まえて古武道というものを修行しないと、これから先、流儀を正しく伝承していくことなど不可能である。本当に武術を学びたいのなら、一つだけの武術に固執してはだめである。
真の武術は剣術を最重要とし、徒手である柔術を不可欠であるとする。
武術を志す者は最低でもこの二つは心得るべきである。
柔術をする者が剣術について全くの素人であったり、剣術をする者が柔術について全くの無知であったりするのは真の武術の修行ではあり得ない。
剣術を知らぬ者が「真剣白刃取り」 を行うなど言語道断である。
by japanbujutsu | 2015-04-28 17:31 | 武術論考の部屋 Study

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