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国際水月塾武術協会 International Suigetsujuku Bujutsu Association

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本会が伝承している武術流派と古武道全般の技法・歴史・文化などを解説します。文章・記事・写真の転載は固く禁止します。

武術の用字

武術の用字

これから武術について語ろうとする者は、最低限の知識を心得ておくべきである。
たとえば、居合・抜刀・抜剣、これらはすべて「いあい」とよむ。
そして、柔術・和術・和・拳法・俰、これらはすべて「やわら」とよむ。

現在は戸山流の影響で試し斬り=抜刀術という、誤った認識が流布してしまっているが、本来、居合も抜刀術も同意である。
居合道家が演武会で試し斬りをするのはどうかと思う。
伝統の教えを正しく受けている者であれば、演武で試し斬りなどタブーであることは重々承知のはずだからである。

柔術については、もちろん「じゅうじゅつ」とよんでも構わないが、元来は日常的に「やわら」とよんだ。
柔術を「拳法」と表記するのは中華の影響で、徒手武術を中国では拳法といい、碑文など中国表記を踏襲する場合には柔術を拳法と表記することが散見されるのである。

そのもっとも著名なのは、芝愛宕山にある「起倒流拳法碑」である。

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元来、起倒流では組討と称していたが、碑文は漢文で表記するために組討は拳法と表記されることになる。
このような例は全国に普遍的に見られる慣習である。
by japanbujutsu | 2015-05-02 17:01 | 武術論考の部屋 Study

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