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国際水月塾武術協会 International Suigetsujuku Bujutsu Association

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本会が伝承している武術流派と古武道全般の技法・歴史・文化などを解説します。文章・記事・写真の転載は固く禁止します。

江戸時代の居合の稽古

江戸時代の居合の稽古

江戸時代における居合の稽古が、現今のそれと如何にかけ離れているかを『墨僊叢画』の挿絵で見てみたい。

まず、毎回指摘しているように長大な居合稽古用の刀を使用している。

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これで普段稽古をしていれば定寸刀などは本当に目にも止まらぬ速さで抜き、斬ることができるだろう。
左上の絵を見ると、詰め物をした革袋を斬る稽古をしている。
ということは当然、刃は引いてあるはずである。
右上の絵は何をしているのか判然としないが、恐らくは割竹を使って当身の鍛錬をしているのだろう。
下の二つの絵を見ると、ともに尻を床についているか、尻を踵に乗せているかのいずれかであり、現代居合のほとんどの流儀がしている腰を上げた立て膝の姿勢は見られない。
この動作は関口流や柳剛流の居合にあり、体の柔軟さが要求される。
アキレス腱が固い今時の若者や外人には構えることすらできない姿勢である。
稽古では襷をかけて股立をとっていることも見逃せない。
そして藍染めの角袖綿着物を着ているため(推測)、着物には家紋がない。

古書から学ぶことは無限である。
by japanbujutsu | 2015-07-07 17:44 | 技法研究の部屋 Skill

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