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国際水月塾武術協会 International Suigetsujuku Bujutsu Association

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本会が伝承している武術流派と古武道全般の技法・歴史・文化などを解説します。文章・記事・写真の転載は固く禁止します。

古の稽古時の服装

古の稽古時の服装

武術の稽古に専用の「稽古着」(道着・道衣などという言葉は武術史を論じる上では使ってはならない)は、いつ頃から使われたのだろうか。
学者連がいろいろ論じているのを知らないわけではないが、いずれも少ない資料からの推測で書いているので信憑性は低い。
幕末には江戸を中心に稽古専用の稽古着がいよいよ普及してくるが、それでも手差しの稽古着は手間が掛かり、多くの道場では未だ使用していなかった。
それは『皇国武術英名録』を見てもわかる。
江戸時代の武術稽古でもっとも普遍的に確認できるのは着流しのスタイルである。
その際、着物の裾が邪魔になるので、これを揚げて帯に挟む。
結果、両脚が剥き出しになる。
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袖も襷を掛ける。
今、このスタイルで稽古をしている稽古場(道場)は全国のどこにもないだろう。
このような旧態で稽古をしたら、笑われるのが関の山。
文化の崩壊は早い。
by japanbujutsu | 2015-07-09 17:00 | 武術論考の部屋 Study

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