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国際水月塾武術協会 International Suigetsujuku Bujutsu Association

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本会が伝承している武術流派と古武道全般の技法・歴史・文化などを解説します。文章・記事・写真の転載は固く禁止します。

心形刀流の木刀

心形刀流の木刀

国際水月塾武術協会の会員、市村氏が今、柳剛流を中心に稽古に通っている。
それで、この流派についていろいろ調べられている。
そして、その成果は 『水月』 にも発表されている。
私は仙台で学びはしたが、教えてくれた古老たちはだれも免許をとっておらず、数名が集まっていろいろ稽古させていただいた。
私も自分の武術の見識を深めるために学んだのであり、免許もないので長い間、稽古もしなかった。
しかし、最近、関西支部長の山根氏の懇望もあって、私の知っている限りの形と技を伝えた。
そして、その情報から市村氏が通うようになったのである。
だから、私の柳剛流研究はほとんどなされていない。
その代わり市村氏が精力的に調査をしてくれている。

その柳剛流で使用する木刀であるが、武州では鍔無し無反りの直刀を使っていたようなのである。
あるいは鍔は手間がかかるので、勝手に附けなかったということも考えられる。
いくつかの稽古場、そして仙台の伝も調査が必要である。

基本的に神道流、新陰流、二天一流などは鍔をつけないが、多くの古流ではオリジナルの鍔付き木刀を有している。
そして、実のところ、柳剛流の親流儀である心形刀流でも鍔付きの木刀を使っている。

次の絵図は 『心形刀流組太刀』 (松浦史料博物館蔵) に出ているものである(「青眼刀」の形)。

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流儀の師範松浦静山直筆の伝書なので真伝である。
心形刀流と柳剛流の形はよく似ており、木刀も鍔があったのではないかと考えるが、証左は得られない。
後考に待つ。
by japanbujutsu | 2015-07-11 17:15 | 武術論考の部屋 Study

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