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国際水月塾武術協会 International Suigetsujuku Bujutsu Association

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本会が伝承している武術流派と古武道全般の技法・歴史・文化などを解説します。文章・記事・写真の転載は固く禁止します。

伝書研究 Study of the densho

伝書研究 Study of the densho

われわれはすでに江戸時代の武士から直接教えを受けることはできない。
したがって、その継承されていくべき技法(形)、理論、伝書、故実(文化や歴史を含む)などは、時代が経つにつれ、内容がどんどんと削られていく。
すでに江戸時代の教え、すべてそのままに継承している流儀など全国のどこにもない。
しかし、できるかぎりの努力をなして、少しでも多くの内容を後世に残していくのが流儀の後継者としての責務である。

流儀の教えの中で、正式な古流であれば、「江戸時代の伝書」を入手することが可能である。
そしてその伝書を研究することによって、少しでも流儀本来の姿を理解しようとすることは現代のわれわれにとっては重要な作業である。
ところがどうだろう。
古武道の師範といわれている人たちの「ほとんどは伝書に興味がない」。
この事実に驚かずして、何に驚けばいいのだろうか。
技以外、自分の流儀のことを何も知らない。
それはすでに「古流」ではなく「古武道」でもない。
古流の技を稽古している「現代武道」である。
歴史や文化を背負ってこそ古流なのだから。

今回、ルーマニアのセミナーで、ホストとして動いてくれたルーマニア支部長のC.ライバー氏は武術の歴史や文化にも非常に造詣が深い。
日本語も会話こそうまくはできないが、文章を読み、内容を理解することができる。
非常に研究熱心な師範である。

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写真は食事の合間に私から伝書の説明を受けるライバー氏。
日本人の奮起を願いたい。
by japanbujutsu | 2015-08-20 17:19 | 武術論考の部屋 Study

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