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国際水月塾武術協会 International Suigetsujuku Bujutsu Association

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本会が伝承している武術流派と古武道全般の技法・歴史・文化などを解説します。文章・記事・写真の転載は固く禁止します。

袴のこと

袴のこと

武士の稽古事に袴は必需品である。
袴は大きく分けて行燈袴と馬乗袴がある。
武術の稽古にはもっぱら馬乗袴を用いる。

今年から私の欧州講習会では、袴を着用していない者には参加をさせないことにした。
稽古事には心掛け・心構えが必要であり、なかでも稽古着はもっとも重要である。
空手衣や柔道衣のようなこの上なくはしたない 「武士の下着姿」 はもってのほかであり、空手ズボンにTシャツで来る者にいたっては即時退場である。
それを許してしまったらいつになっても正しい日本文化を広めることはできない。

さて、その袴であるが、明治以前の稽古の様子を表した絵図を見ると、随分と丈の短い袴を着用している。
大抵は踝より上であり、七~八分丈になっている。
今の人たちの袴は概して長すぎる。
袴は自分の身長の一つ下のサイズを購入するのがいい。
天神真楊流柔術の明治時代の形用袴は丈が短く、ズボンのように細い。
現在、躰道で使用しているような袴である。
ここに示した図の袴は桜が染め抜きされている。

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また、現在市販されている袴は股立が非常に小さいが、明治時代までの袴は股立が膝のすぐ上くらいまで大きく空いており、股下の浅い作りであった。
欧州へ行くと、わが協会員以外の者たちは、誰一人として袴を正しく着用している者がいない。
武術は技だけを学んでいればいいというものではない。
by japanbujutsu | 2015-09-12 17:15 | 武術論考の部屋 Study

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