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国際水月塾武術協会 International Suigetsujuku Bujutsu Association

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本会が伝承している武術流派と古武道全般の技法・歴史・文化などを解説します。文章・記事・写真の転載は固く禁止します。

訪問先では大刀を外すこと

訪問先では大刀を外すこと

現実的には室内において大刀を差す想定はないのだから、大刀による抜き納めを行う居合術なる武術はあくまでも稽古場内に限っての技術鍛錬のための方便なのである。

居合においては 「抜く」 技術を第一義とするが、術としては 「抜いて切る」までが命である。
その動作を足腰がもっとも不便な座った状態から行うのは、あくまでも運刀法を学ぶための仮の想定であることを知らなければならない。

だから殿中居合なるものはおろか、その他一切の得物を使う武術の技が殿中において実際に起こりうる可能性はほとんど皆無である。

紹介する絵は『小笠原流躾方百ヶ條』 の挿絵であるが、客人の武士は自分の大刀を控えの付け人(下人)に預けているのがわかる。

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江戸時代の侍は身丈が小さいので、絵を見ると大刀を差しているように見えるが、帯刀は脇差である。
勘違いしないように。
by japanbujutsu | 2015-10-22 17:11 | 武術論考の部屋 Study

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