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国際水月塾武術協会 International Suigetsujuku Bujutsu Association

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本会が伝承している武術流派と古武道全般の技法・歴史・文化などを解説します。文章・記事・写真の転載は固く禁止します。

戦前の古流 術と道の狭間にて(1)

戦前の古流 術と道の狭間にて(1)

戦前の古流。
時代の流れにいかに対応していくか。
これは武術界にとって一大事であった。

すべてが講道館柔道のようになってしまったら、古流は崩壊する。
だから伝統さえ崩さなければ、新たに加えるのはいいだろうというのが大方の意見であった。
わが協会でも外国会員が修行しやすいように、本来は古流には存在しない段位を現代武道に合わせて発行している。

古流に造詣のない、あるいはその伝統に興味がない会員も多く(ほとんどの会員がそういう状況)、段位の証書だけで満足しているのが現状である。

巻物を伝授しても、その有識故実を知らなければ、自分が門人に同じものを発行することはできない。
日本の姓名がなかったり、号や諱がなかったり、花押もなかったり・・・
最悪なのは、巻物が読めない・・・

戦前の古流、たとえば神道六合流柔術などは、乱取りに講道館柔道の技を採用しているのは明らかであり、段位の証書も発行していた。
しかし、伝統の巻物もしっかりと授与している。

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いただけないのは紙が洋紙(パルプ製)であり、しかも文字は印刷である。

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古流は戸塚派揚心流を教授していたが、後継者に恵まれなかった。
by japanbujutsu | 2016-02-05 17:22 | 武術論考の部屋 Study

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