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国際水月塾武術協会 International Suigetsujuku Bujutsu Association

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本会が伝承している武術流派と古武道全般の技法・歴史・文化などを解説します。文章・記事・写真の転載は固く禁止します。

戦前の古流 術と道の狭間にて(2)

戦前の古流 術と道の狭間にて(2)

講道館柔道に立ち向かった山陽の古流、不遷流。
寝技の名流として全国にその名を轟かせた。
その人物は田辺又右衛門。
どんな固め技を掛けられても、まるで鰻のようにぬるりと抜けてしまう。
不遷流の乱取りに用いる固め技のいくつかは講道館柔道にも採用されている。

その不遷流。
流祖拳骨和尚以来の伝統の巻物を伝授したが、一方で段位も発行した。
今ここにその門人の一人、高橋丑松の証書がある。

初段が大正元年。
証書は洋紙であるが、文字は田辺の直筆である。
その肩書きは盛武館長、柔道教士。

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二段が大正八年。
田辺の肩書きは遷武館師範不遷流四世八段、大日本武徳会柔道教士。

三段が昭和二年。
田辺の肩書きは遷武館師範、不遷流第四世九段。

四段が昭和三年。
田辺の肩書きは三段に同じ。

そして五段は昭和九年。
田辺の肩書きは不遷流第四世師範。

実に初段から五段まで23年を要している。

道場名が大正の初期に盛武館から遷武館に変わっていることがわかる。
by japanbujutsu | 2016-02-07 17:49 | 武術論考の部屋 Study

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