源氏天流居合術
源氏天流は小木田町小木田神社の祭礼に奉納される棒の手で、無形民俗文化財として愛知県の指定になっている。
清和天皇二十一代の後裔、八幡太郎養家を流祖とし、新羅三郎兵衛、吉良三郎義康、吉良上野介義貞を経て、三河国書良内東城の住人、佐々木内蔵介畢最、佐々木加兵衛尉豊推に相伝されたものを、明治初年に現在の名古屋市守山区瀬古の村瀬七郎左衛門尉良章、立田源左衛門良輝、岡田又左衛門等を経て、明治二十一年九月、開田村の河野万三郎義次、加藤平輔義平に相伝され、同村氏神元郷社小木田神社祭礼行事に奉納されて以来、今日に至っている。
写真は源氏天流を武術として伝えた久野金之助で、河野鉄蔵恭秋の門人。
棒・実手・手槍・居合を伝えた。
棒の手との差異を知りたいが、久野の後継者は聞いたことがない。
(完)