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国際水月塾武術協会 International Suigetsujuku Bujutsu Association

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本会が伝承している武術流派と古武道全般の技法・歴史・文化などを解説します。文章・記事・写真の転載は固く禁止します。

墨遷 『写真学筆』 の手裏剣稽古

墨遷 『写真学筆』 の手裏剣稽古

武術の真実を求めようとするなら、江戸時代の文献に直接当たらないと駄目。
しかし、その江戸時代でさえもすでに嘘で固めた虚説・妄説が飛び交っているのだから、これにもまた精査が必要である。

しかし、『北斎漫画』 や 『一掃百態』 、あるいはこの 『写真学筆』 などは、当時の武術の稽古風景を実にリアルに描写しており、大いに勉強になる。

今回は墨遷の 『写真学筆』 から手裏剣稽古の様子を見てみたい。

的となっている人面板が面白い。
顔の部分の材料は何だろうか。
普通に板なのであろうか。

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人物に目を転じてみると、二人は棒手裏剣を投げている。
野外であろう、楽しそうである。
江戸時代の武術の稽古は案外、愉しんでやっている風に思えることがある。
二人の体勢は「右足前の右打ち」、つまり順体である。
現代の手裏剣はそのほとんどが逆体である。
打ったときに身体が捻れるから私は逆体を好まない。
手裏剣も武術であるかぎり順体で打つべきだと考える。
もう一人は短刀を持っている。
飛刀術である。



(完)
by japanbujutsu | 2016-06-23 17:06 | 手内剣探究 shunaiken

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