『実戦古武道 柔術入門』 の思い出
昭和54年の春休み、筆者は小田急線から御殿場線に乗り換えて実家に向かっていた。
乗り換えの松田駅で時間があったので、駅前の小さな書店に入った。
スポーツ書のコーナーを見ると、武道書が数冊、すべて現代武道の本である。
その中に一点、光り輝く本を発見。
それが 『実戦古武道 柔術入門』 (真蔭流柔術) であった。
小さな書店の、数冊しかない武道本の中に、どうしてこんな本があったのだろうか。
未だに不思議である。
しかも、発行日は昭和54年4月1日。
これまた入荷直後のはずだった。
一流儀をすべて解説した本がなかった当時、これまた大変貴重な本となった。
出合いは偶然に、そして突然やってくる。
(完)