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国際水月塾武術協会 International Suigetsujuku Bujutsu Association

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本会が伝承している武術流派と古武道全般の技法・歴史・文化などを解説します。文章・記事・写真の転載は固く禁止します。

正しい柔道

正しい柔道

明治時代の柔道と現在の柔道はまったく別物である。
「現代の柔道」 には武道としての要素は皆無である。
組むことが第一条件であるはずの柔道において、両者が正しく組んでいる時間がほとんど存在しない柔道は、すでに柔道ではない。
自然体・自然本体・自護体が崩れていたらそれは柔道ではない。
正しい日本伝講道館柔道はどこへ消えてしまったのだろうか。
だから、今の柔道にはまったく興味がない。
中学校で武道を正課として柔道を教えても、それで柔道に興味をもつ者などこれまた皆無に等しい。
正しい柔道を最後まで実践したのは山下泰裕氏である。

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その後、柔道は大きく変質していき、それは今もなお進行中である。
抜本的に講道館が徹底した国際ルールを世界に認めさせない限り、柔道は永遠に武道となることはない。
筆者が日常稽古に使用している道場で柔道を 「練習」 (あれを 「稽古」 とは呼べない) している子どもたちの行儀の悪さは目にあまるものがある。
それを注意しない指導者は人間として失格である。
サッカー少年の方が余程礼儀を心得ている。
あれは最早、武道ではなく 「無道」 である。

それに対して、今行われているパラリンピックにおける視覚障害者の柔道こそが、本来の正しい柔道の姿なのである(画像は山梨日日新聞より)。

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このスタイルを健常者の稽古、試合、大会でも徹底してすることが正しい柔道の大前提であろう。





(完)
by japanbujutsu | 2016-09-13 17:20 | 武術論考の部屋 Study

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