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国際水月塾武術協会 International Suigetsujuku Bujutsu Association

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本会が伝承している武術流派と古武道全般の技法・歴史・文化などを解説します。文章・記事・写真の転載は固く禁止します。

改めて礼法を説く

改めて礼法を説く

現代武道の中で、稽古や大会において正しい武道としての礼法を行っているのは剣道だけだろうか。

かつての試合は神前への奉納と同様に、師範各位、場合によっては天覧などもあり、礼を正し、細心の注意を払って行った。
先輩・師範・神など自分より上位の人を敬い、自らを謙る尊敬・謙譲の心こそが、日本文化の特長であり、武術も当然その延長にある。
言葉一つにしても、先輩も師範もすべて 「You」 で済ましてしまう、海外の文化・習慣との大きな違いがそこにある。

武術の稽古の初めと終わりに交わす挨拶。
それもまた礼であり、これは多くの現代武道も正座をして行っている。
ところが形や試合の稽古になると、礼法はどこかへ消えてしまう。
これでは相手を敬う気持ちなど生まれるはずもない。
負ければふて腐れて退場していく。
そこには武道のかけらもない。

本題に入るが、古流の形稽古の際に行う礼法の所作の完成を、ある者は18世紀だというが、それはないでろう。
そしてその理由を、18世紀から将軍による武術の上覧(お目見え)が行われたからだという。
証左があるのだろうか。
それは流儀の成立期、すなわち16~17世紀には既に存在していたはずである。
現在、時間がなくて資料を提供できないが、何れの機会にその説は否定されるはずである。

力信流棒術の礼法

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(完)
by japanbujutsu | 2016-09-15 17:30 | 技法研究の部屋 Skill

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