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国際水月塾武術協会 International Suigetsujuku Bujutsu Association

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本会が伝承している武術流派と古武道全般の技法・歴史・文化などを解説します。文章・記事・写真の転載は固く禁止します。

木刀仕合のこと

木刀仕合のこと

木刀による仕合の疑問については、これまでも何回か述べた。
木刀は本来、形稽古のために作られ、使用される。
こんなもので仕合(現今は 「試合」 の文字で統一) をしたら怪我は必須、場合によっては死に至る。
寸止めなど剣術の仕合でできるはずもない。
実際にこのような命がけの試合を行ったのだろうか。
疑問はなかなか解決しない。

しかし、この木刀仕合の様子が、多くの錦絵に描かれているのはどういうことだろう。
今回、紹介するのは『敵討巌流島』の試合場面。

木刀仕合のこと_b0287744_18124634.jpg

宮本武蔵は一足立ち(前回の記事参照)に立ち、木刀による二刀で敵を制している。
相手の集団の中には防具を着けている者もいて、彼らの得物は稽古槍であることがわかる。
どうしても納得できない。




(完)
by japanbujutsu | 2016-09-25 17:01 | 武術論考の部屋 Study

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