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国際水月塾武術協会 International Suigetsujuku Bujutsu Association

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本会が伝承している武術流派と古武道全般の技法・歴史・文化などを解説します。文章・記事・写真の転載は固く禁止します。

関口流抜刀覚書

関口流抜刀覚書

流儀の先哲が残してくれた流儀の形・技に関する覚書は、現代にその流儀を受け継ぐ者たちにとっては宝物である。
それは先哲が後学の人たちに対して、流儀の絶滅や技の変質を防ぐために残した方策でもあった。
関口流抜刀の場合、青木師範が写真アルバムで十一本の形を残し、同門の原野一利師範が文章とイラストで同じく十一本の形を残した(下の写真)。

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原野師範は松本政広師範からも伝を得ていて、これで大石永勝が伝えた関口流はほぼ完全なる姿で現代に継承されているわけである。
ところが現代では、故意に流儀の形や技を変え、他の居合流儀に融合してしまっている系統もあり、それらは最早、関口流と呼ぶべきではない。
また、姿勢が酷く崩れ、正中線が立っていない人たちの演武をよく見るが、これらは流儀以前に、武術として失格であると思う。
関口流でもっとも重要な教え 「身の金」 をまったく実践していないのである。
見栄えばかりを追求し、古伝の地味な教えやスタイルを捨てたら、それもまた、古流ではない。





(完)
by japanbujutsu | 2016-10-05 17:49 | 関口流抜刀 Sekiguchi ryu

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