ブログトップ

国際水月塾武術協会 International Suigetsujuku Bujutsu Association

japanbujut.exblog.jp

本会が伝承している武術流派と古武道全般の技法・歴史・文化などを解説します。文章・記事・写真の転載は固く禁止します。

外人への相伝の限界

外人への相伝の限界

長年感じていることであり、ここでも何回か述べてきた。
外人への相伝の限界。
武術を含めた伝統芸能というものは、それを完全に極めようとするならば、やはりその国のDNAがなければダメである。
最低でも、日本に数年は滞在し、日本語を普通に話し、和文を筆記できる能力が求められる。
武術は文化であるから、技ができるだけではどうしようもない。
技ができることは最重要でありながら、それらはことごとく和の文化に支配された伝統芸なのでである。
技以外に覚えなければならないこと、できなければならないことが山のようにある。
だから、外人が武術を完全相伝するためにはある意味で 「日本人」 にならなければいけない。

そして、その肝心な日本人。
最初から日本人のDNAを受け継いでいて、「日本人になる」 ための努力も必要なく、武術を相伝する条件はすべて揃っている 「はず」 なのである。
ところが、実際はどうだろう。
技は愚か、字も悪筆、武具には興味なし、日本語は乱れ、古文書は読めず、歴史に疎い。
こんな日本人にどうして武術を相伝できようか。
だから仕方なく、技だけでも海外に伝え残す。
そうせざるを得ないのが現状である。

b0287744_23163043.jpg

日本人よりはるかに熱心に稽古をする海外の会員たち




(完)
by japanbujutsu | 2016-10-11 17:56 | 武術論考の部屋 Study

by japanbujutsu