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国際水月塾武術協会 International Suigetsujuku Bujutsu Association

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本会が伝承している武術流派と古武道全般の技法・歴史・文化などを解説します。文章・記事・写真の転載は固く禁止します。

古流における片膝立ちの姿勢

古流における片膝立ちの姿勢

以前にも何回か述べたが、非常に重要なことなので、再度論じておく。
正座(これに類するすべての座法を含む)から片足を前に出し、片膝を立てたときの姿勢である。
この動作を伴う武術は特に柔術と居合。

この姿勢で特に問題になるのは尻の高さである。
尻を完全に踵から離し、尻を高く立てる姿勢は、古来からそのようにしていた理合が存在すれば、それはもちろんそれでよい。
ところがいろいろ調べて見ると、どうも江戸時代には尻を踵から離さない低姿勢のまま形に入る流儀が多かったことがわかる。

居合では、英信流や田宮流が古伝書では低姿勢になっているが、現在は立ててしまっている。
柔術でも竹内流の分派である四心琢磨流柔術では下図のように低姿勢で取り合っているが、現伝の竹内流は高腰 (たとえば 「忽離」 ) である。

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難度の高い技法は時代が下がるに従い、どんどんと安易な動作に変質していく。
質的レベルを維持することは日本武術の伝承においてもっとも難しいことかも知れない。
しかし、このことは他の伝統芸にも共通して言えることであろう。





(完)
by japanbujutsu | 2017-01-18 17:47 | 技法研究の部屋 Skill

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