ブログトップ

国際水月塾武術協会 International Suigetsujuku Bujutsu Association

japanbujut.exblog.jp

本会が伝承している武術流派と古武道全般の技法・歴史・文化などを解説します。文章・記事・写真の転載は固く禁止します。

真っ向斬りの姿勢

真っ向切りの姿勢

真っ向 (正面) 斬りの姿勢について、古流居合術と現代居合道では何が違うのか。
ここで言う現代居合道とは全剣連加盟の八流派とその制定居合をいう。

下写真は熊本藩伝関口流抜刀の真っ向斬りにおける姿勢である。
※必要以上に腰を落とす必要はない。

b0287744_22142842.jpg

全剣連の居合との大きな違いは二つ。

①上体の向き
②踵

全剣連の居合道に所属する多くの剣士は剣道の出身者である。
そのため上体が真っ直ぐ正面を向いている。
だから斬るときに極端とも言えるほど弧を描くように前に出してから刀を引いている。
古流 (全剣連八流派以外の多く) では身体は斜め向きになり、腰はさらに横を向く。
これにより故意に弧を描くように振り下ろさなくても、自然にそのような軌跡を描いて斬れるようになる。
また、後足の爪先は横に開き、踵はしっかりと床に着ける。
これはすべての古流武術における大原則である。

もちろん剣術も同断。
斬り込みで踵が上がる流派は古伝を継承していない場合が殆どである。
かつては一刀流系でも踵を上げていなかったことは多くの古文献で確認することができる。

正しい刀の使い方を知ってほしいが、連盟で段位を取得することだけを目的にしている人たちには暖簾に腕押しである。




(完)

 
by japanbujutsu | 2017-01-20 17:59 | 技法研究の部屋 Skill

by japanbujutsu