米軍海兵隊キャンプ富士で指南
2009年頃まで御殿場市にある米軍海兵隊キャンプ富士で、アメリカの海兵隊員に日本柔術を指南していた。
しかし、どうもアメリカ人には国民性からか「伝統」が理解できない者が多い。
だからといって 「忍術」 のように創作が甚だしい平成の格闘技を指導るすわけにもいかない。
そんなことをしたら 「日本の武道」 は滅びるに決まっている。
すでに戦前までまったく実体のなかった忍術が欧米で蔓延っている。
もう手がつけられない状態である。
ヨーロッパではかろうじて○○流忍法体術、あるいは○○流骨法などと称して古流のように見せかけているが、それも戦前まで実体のなかったものだから騙されてはいけない。
後屈立ちをして手を前に出して構える柔術など古流には存在しない。
さて、その海兵隊も数年間指導はしたものの、結局大成する者は現れなかった。
勤務地の異動があるため、すぐにキャンプ富士を出てしまうのだ。
残念だが、軍人に武術は向かないことを悟った次第である。
写真は2008年、当時キャンプ富士で開催された演武大会で、弟子に捕をとらせて柔術を演武したときのもの。
この黒人はもっとも真面目で性格もよく、技も上達したが、帰国して連絡不通となってしまった。
(完)