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国際水月塾武術協会 International Suigetsujuku Bujutsu Association

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本会が伝承している武術流派と古武道全般の技法・歴史・文化などを解説します。文章・記事・写真の転載は固く禁止します。

起倒流柔術奉納額発見

起倒流柔術奉納額発見

所用で栃木県足利市を訪れた。
足利学校と隣接の鑁阿寺境内の一切経堂を見学する機会を得た。

その一切経堂には絵馬が保管されていた。
武術の奉納額はないものかと一周したらなんと一番奥に巨大な起倒流柔術の奉納額が横たわっていた。
まさにこれも 「発見」 である。

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これまでだれも調べた形跡がないので、ここに紹介したいと思う。

願主は栗原貞蔵一秀齋。
世代として書かれている二人のうち、山田定六郎というのは山田貞六郎が正しく、この系統の起倒流は深井勘右衛門の時代に楊心流を併伝し、武州から野州一帯に拡流した。
『皇国武術英名録』に深井が鎖鎌を構えている挿絵がある。
山田は天保年間の師範で、一貫齋と号した。
この系統の最大の特色はさまざまな得物を使うことである。
額を見ると、上から奇形な四本鍵を付けた薙刀、棒、乳切木、木刀、鎖鎌が掛かっている。

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掲額されたのは明治三十三年五月、夥しい数の門弟が書かれている。
往時の農村地帯における武術の隆盛がうかがい知れる貴重な資料である。

各県に2~3人くらいは武術史研究を志す人材がいないと、こうした遺産は日の目を見ずに永遠にこの世から忘れ去られていくだろう。





(完)
by japanbujutsu | 2017-08-11 23:10 | 武術論考の部屋 Study

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