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国際水月塾武術協会 International Suigetsujuku Bujutsu Association

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本会が伝承している武術流派と古武道全般の技法・歴史・文化などを解説します。文章・記事・写真の転載は固く禁止します。

行灯袴

行灯袴

行灯袴は袴のなかに中仕切り (襠) がないスカートタイプの袴である。
着流し姿の普及によって着用が簡便な袴として作られた袴で、江戸後期には一般化した純国産の「和袴」である。

武術の稽古ではほとんど使われない・・・
というのが一般的な見解である。
武術で使うのは馬乗袴、そんなことはだれでも知っている。

それでは本当に行灯袴は武術の稽古で使われなかったのだろうか。
ここに一枚の写真がある。
雑誌の取材で天神真楊流の宮本半蔵と香取神道流 (揚心古流) の杉野嘉男が 「引立」 の形を演じている一枚である。

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ここで宮本が着用しているのは明らかに行灯袴である。
取材ということで、演武をするつもりはなく、着流しに袴で来たのだろうか。
でも他の参加者はしっかりと紋付きに馬乗袴を着用しているから、最初から演武をする予定であったはずである。
これから江戸期の文献を精査して考証してみたい。
※考証は 『水月』 紙で発表する。





(完)
by japanbujutsu | 2017-11-16 17:08 | 武術論考の部屋 Study

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