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国際水月塾武術協会 International Suigetsujuku Bujutsu Association

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本会が伝承している武術流派と古武道全般の技法・歴史・文化などを解説します。文章・記事・写真の転載は固く禁止します。

提刀について

提刀について

今の日本では、古流武術の正しいあり方、姿、そして正しい歴史と文化について、それを発表する人が極めて少ない。
本家日本の武術の姿が歪んでいるから、正しい判断ができない外国人は、その技法や所作を伝統的なものだと信じ込んで稽古している。
これほど哀れなことはない。
いや、外国人に限ったことではない。
日本人でさえ、自分が稽古している武術がねつ造されたものであることを知らずに稽古している者がほとんどである。
筆者が以前にこのブログで書いた全国の現存する武術流儀に名前のない流儀はすべてねつ造である。

さて、今回は居合における刀の持ち方について述べる。
全日本○○○連盟などで行われている提刀法はいつ、だれが始めたものだろうか。
少なくとも江戸時代には見られない方法である。
すなわち、右手で刀尖を前に、柄を後方に、刃を下にして持つ方法である。
こんな持ち方をしていたら背後の敵に刀を抜かれてしまう。
筆者は演武会の式典でこの方法を強要されると非常に腹が立つ。
あらゆる礼法において柄が自分の死角になる位置に刀を置いたり、持ったりしてはならない。
そんな所作のある流儀はすべて近年の創作であると考えてよい。

下の画像は正しい持ち方
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下の画像は古流にあり得ない持ち方
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(完)
by japanbujutsu | 2017-12-03 21:51 | 武術論考の部屋 Study

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