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国際水月塾武術協会 International Suigetsujuku Bujutsu Association

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本会が伝承している武術流派と古武道全般の技法・歴史・文化などを解説します。文章・記事・写真の転載は固く禁止します。

カテゴリ:中澤流護身術 Nakazawa ryu( 15 )

戦後復活を試みる

戦後、中澤流の復活を試みた時期があった。

中澤流がなした護身術の速成教授方式は、戦後埼玉県大宮市に本部を置く八光流柔術が採用し、全国に普及した。

残念ながら中澤流には普及の拠点がなく、またキーパーソン(専任教授)がいなかった。

昭和37年8月15日付け『武蔵野新聞』の記事に「甲州兵法の護身術」と題して、復活を試みる記事が掲載された。

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発起人は二代目中澤輝一と三代目中澤好夫(会長の師匠)の二人。

現在、日本では当水月塾以外に教える道場はなく、また普及する土壌もない。

ヨーロッパの有志が懸命に稽古に励んでいる。
by japanbujutsu | 2014-01-17 17:22 | 中澤流護身術 Nakazawa ryu
               護身術詩
                        中澤蘇伯撰

      掀翻一喝疾於光   赤手自由能挫強
      主守従攻斯術法   戦前制敵意揚々


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                            護身術主意

夫れ本術は天地の真理、宇宙の要道たる陰陽虚実の法に則り、心體気三術の奥儀を極めし最も貴とき秘術及び至大至剛の力ある神授秘法の大事なれば、軽々しき事にあらず。抑も其主とする所は、忠孝義を基礎として、万事を大観し好き嫌ひ恐れ愛する弱点を利用し、臨機応変、主守従攻の極秘を行ひ、如何なる暴漢強者をも電光石火の瞬間に、必ず制御撃退し、容易く危難を免るゝを得べき即ち暴漢防御法、気合術極意、心身鍛練法、悟道の奥儀を応用して、精神を修養しつゝ肉體を鍛錬し、心身を剛健となして、小は一家を円満に大は天下を泰平に、要は万民をして悉く無病息災、若も一旦緩急あれば義勇公に奉じ以て天壌無窮の皇運を扶翼し、速かに陛下のしん宸襟を安んじ奉らん事を期するにあるなり。

by japanbujutsu | 2014-01-15 17:46 | 中澤流護身術 Nakazawa ryu
極意免許式と中澤流師範

中澤流は神伝流護身術というのが本来の流儀名であり、流祖中澤蘇伯は神主(愛国神武会会長、神道大教正)である。

従って、護身術の免許皆伝授与式も神前において厳かに執り行われた。

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中澤流が隆盛した大正から昭和初期にかけての教授陣は以下のとおりである。

開祖 中澤蘇伯
師範 天地霊保
六段 並木蘇治
六段 石島東海
三段 中澤秋子
二段 新井國子(本部助教)
by japanbujutsu | 2014-01-13 17:27 | 中澤流護身術 Nakazawa ryu
中澤流護身術教授体系

初段抜手術 12本
二段返手術 12本
三段體返術 12本
四段座捕七法方式 4本
五段四方投八法方式 8本
b0287744_04011.jpg六段真剣白刃捕四法方式 4本
七段暴漢早縄術三方式 3本
八段體堅法 12法
九段当身術 12手
十段早当術 12手
十一段活用法 7法
十二段戦前法 12法
極秘妙術
救急法
気合術極意
心身鍛錬法

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                                気合投極意


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                                女子護身法


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                       神伝流護身術講習会記念(1925)


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                       神傳流護身術目録之巻(大正6年)


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                              教授本発行のチラシ
by japanbujutsu | 2012-11-18 19:01 | 中澤流護身術 Nakazawa ryu
b0287744_2352335.jpg中澤流護身術の歴史

中澤流護身術は中澤流神伝護身術とも神伝流護身術ともいう。流祖は神道大教正の中澤蘇伯。明治元年、山梨県中巨摩郡睦沢村字亀沢の生まれ。明治末年に山梨に伝えられていた渋川流柔術と武田流柔術を修行し、甲州兵法を基盤として中澤流を開いた。

講習会方式の速成教授法を武術界で初めて採用し、女学校でも広く教授された。




                                 開祖 中澤蘇伯


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                               中澤流護身術


昭和初年、東京下谷区新坂本町5番地に愛国(大日本)神武会・東京武徳学会を開き、会長となる。その間、四千人以上の門人を育成したが、昭和6年に死去した。

その後、一時中断したが、昭和三十年代に蘇伯の弟輝一が二代目を継承し、孫の好夫が三代目を継承して復活を試みたが、流布しなかった。

平成初年、小佐野会長が中澤好夫師範に入門し、平成23年に全技を習得、免許皆伝を許された。

なお、中澤師範は現在、指南をしておらず、門人もとっていないため、中澤流に関する一切のことは会長が掌握している。問い合わせ・連絡は国際水月塾武術協会まで。また、中澤流は水月塾関西支部でも教授している。

中澤流は他武道にさまざまな影響を与えたが、八光流柔術と日本少林寺拳法には特に大きな影響を及ぼしている。また、武田惣角が創始した大東流柔術とは技法において多くの共通点を持つが、未だ両流儀の関係については不詳のままである。

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                              中澤流護身術形


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                             中澤流護身術捕縄形


系譜

開祖 中澤蘇伯
二代 中澤輝一
三代 中澤好夫
四代 小佐野淳
四代門人免許皆伝師範 山根章(兵庫)、Carsten Schroeder(ドイツ)

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                     会長が中澤師範より授与された伝授巻


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                 中央:中澤好夫師範 右:会長 左:関西支部長山根章
by japanbujutsu | 2012-11-03 23:48 | 中澤流護身術 Nakazawa ryu

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