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国際水月塾武術協会 International Suigetsujuku Bujutsu Association

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本会が伝承している武術流派と古武道全般の技法・歴史・文化などを解説します。文章・記事・写真の転載は固く禁止します。

カテゴリ:関口流抜刀 Sekiguchi ryu( 29 )

心正則剣正 身直則剣直

関口流抜刀駿河館道場に第十四代師範青木規矩男直筆による 「心正則剣正 身直則剣直」 の額と掛け軸がある。

今回は額を紹介する。

心正則剣正 
身直則剣直


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心正なれば剣も正なり。
身直なれば剣も直なり。

青木先師の心が書から滲み出ている。
この書を道場に掲げ、青少年を厳しく教育したという。
青木が七十二歳のとき、亀谷師範に贈られた書。
その両側には短冊に書かれた武蔵の歌と居合の極意歌が添えられている。

青木先師の名は「規矩男」、号は「鐵心」。
心も身も名前も号も全部真っ直ぐ、曲がったことを良しとせず、まさに鉄のごとき人であった。

関口流抜刀一本目「抜打先之先身之金之事」の術と理は正に青木先師の言葉そのままの業前である。
形の最後に行う上段横一文字の残心構えは身体を垂直に保ち、胸を張る。

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決して上体が前傾してはいけない。

青木規矩男から関口流抜刀の正式な免許皆伝(仮にこれを完全相伝という)を受けたのは亀谷鎮、清長忠直、木原竹義の三氏だけであり、その他の弟子は同じ免許皆伝でも「一般相伝」だあったと思われる。
後に伝統の業前を変革して容易な動作にしてしまった会派があるのは残念である。
by japanbujutsu | 2015-09-28 19:45 | 関口流抜刀 Sekiguchi ryu
関口流の稽古用居合刀

先に居合の稽古に用いる刀は、稽古専用のものであることを述べた。
だから筆者を含めて日本全国ほぼすべての者が誤った刀で稽古や演武をしていることになる。
我々が稽古で使用している刀は武士が公用で帯刀する大小の「大」であり、鍔には象嵌が施され、化粧鞘を遣い、目貫までもが美術品の格を備えている。
こんな刀を武術の稽古に使うはずがない。
事実、影山流には 『影山流大小拵様』 の伝書があり、流儀専用の刀を用いていたことがわかる。
武道具店もそんな知識はないから、公用刀しか扱っていない。
稽古用の刀が売っていないのだから、我々はそれを特注するしかないのであるが、実はその稽古用の刀も詳しく説明された文献が影山流以外になく、真に困りものである。

ところで、紀州関口流が稽古で使用していた居合刀の図が 『南紀徳川史』 に掲載されている。

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注目点は「無反」の文字であるが、図を見ると反りがある。
これはどういうことだろうか。
関口流の居合は反りを利かせて抜き放つため、無反り刀では抜き付けにかなり無理があると思う。
そして、重要なのは、この絵には鍔が描かれていない。
矛盾しているのは居合形の絵伝書に描かれている刀には鍔が見られることである。
これは理解できない。

後考に待ちたい。
by japanbujutsu | 2015-06-28 17:48 | 関口流抜刀 Sekiguchi ryu
青木規矩男の形写真

青木規矩男の関口流抜刀の形写真のうち、現在ではほとんど知られていないものを掲載する。

転載は厳禁する。


まずは切り付けの瞬間。
撮影に立ち会った人の言葉では「天を裂くかと感じるほどの凄まじい掛け声であった」と。

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これは「車剣之事」の抜き付けから八相に入る場面。
そして、残心上段の構え

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by japanbujutsu | 2015-05-04 16:54 | 関口流抜刀 Sekiguchi ryu
「左剣」 の最初の抜き付けについて

「左剣」 は先の先を取る技であるから、我から動き、その直後、敵が短刀の柄に手をかけた刹那、その小手を刀身で押さえる。

この動作を現在は小手ではなく頭を押さえている(そのため刀を止める位置が高い)向きがあるが、やはり小手が正しいだろう。
青木の写真でも刀身を深く落としている。そのためには足幅を広くして腰を落とす必要がある。
次の関口流居合の古い絵伝書を見ていただきたい。
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刀が返っており、刃が小手を切っていないことがわかるだろうか。
そう、鎬で小手を押さえているのである。
もっともわかりやすいのは術者の右手の握りである。
あるいは絵師の思い違いだろうか。
小手は切らずに一太刀で首を落とす。
これが関口流左剣の極意かもしれない。
by japanbujutsu | 2015-03-19 17:29 | 関口流抜刀 Sekiguchi ryu
関口流居合 四之表の復元 その3 「秋風剣」

「秋風剣」は秋で右。

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最後は後首を切る。

最後の四本目「冬雪剣」は冬で後。
紹介は省略する。
by japanbujutsu | 2015-03-06 17:11 | 関口流抜刀 Sekiguchi ryu
関口流居合 四之表の復元 その2 「涼風剣」

四之表

「涼風剣」は夏で左。

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最後は敵の両腕を切る。
by japanbujutsu | 2015-03-04 17:06 | 関口流抜刀 Sekiguchi ryu
関口流居合 四之表の復元 その1「百花剣」

四之表の四とは四季であり、四方を表している。
同じ形を敵の位置の違いによって前後左右で演じる。
居合の基礎としても有効に思われる技法である。

本日はその初本「百花剣」(前・春)を紹介する。
春はさまざまな花が一斉に咲き誇る季節。
百花剣とは実に風流な名称である。
形の解説は省略する。

敵はパイプ椅子で十分である。
これがあれば、いつでもどこでも一人稽古ができる。

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なお、この技を稽古したい場合は必ず申し出てください。
復元した責任上、間違った理合が一人歩きされると迷惑になります。
by japanbujutsu | 2015-03-02 17:18 | 関口流抜刀 Sekiguchi ryu
関口流抜刀 巡懸切留之事

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by japanbujutsu | 2015-01-29 17:48 | 関口流抜刀 Sekiguchi ryu
関口流抜刀 立刃押切込之事

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by japanbujutsu | 2015-01-27 17:44 | 関口流抜刀 Sekiguchi ryu
関口流抜刀 抜打先之先身之金之事

関口流居合における創流当時の長さである三尺三寸の鞘付木刀で演じた。
関口流では敵が九寸五分で突いて来るのを三尺三寸刀で制するための運刀法を伝えた。
運刀は袈裟切りが古伝ではあるが、渋川流系では垂直切りに変えている。
そのため理合も大きく変異した。
現在、九寸五分を相手に三尺三寸で稽古をしている道場は全国のどこにもない。

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中略
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by japanbujutsu | 2015-01-25 17:30 | 関口流抜刀 Sekiguchi ryu

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