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国際水月塾武術協会 International Suigetsujuku Bujutsu Association

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本会が伝承している武術流派と古武道全般の技法・歴史・文化などを解説します。文章・記事・写真の転載は固く禁止します。

カテゴリ:手内剣探究 shunaiken( 41 )

天剣を打つ

地剣(6寸針剣)と人剣(5寸針剣)はほぼ九割以上の的中率があるので、最近は天剣(7寸針剣)をもっぱら三間の間から打っている。

仕事が終わって帰宅後、ほぼ毎日打っている。
手内剣の稽古場は自宅の裏に常設されているので、いつでも打つことができる。

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理想はすべての手内剣が的に対して直角に中ることである。
現在、大凡の刺仲率は7~8割、8寸的への的中率は3~4割といったところか。

某流派のように、姿勢を崩してまで的中率を高めたいとも思わないし、武術の基本を無視した打ち方は我が甲陽水月流では許されない。

特に手内剣を打ったときに後足の踵が浮くのは絶対に駄目である。

武術と娯楽を混同視してはならない。





(完)
by japanbujutsu | 2017-09-16 17:11 | 手内剣探究 shunaiken
手内剣近況

自宅の裏に手内剣の稽古場があるので、ほぼ毎日仕事が終わると稽古することができる。

天剣 (七寸針剣) は間合い三間から打って8~9割の確率で刺中。

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地剣 (六寸針剣) は間合い二間から打って9割以上刺中する。

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あとは的への的中率。
約8寸径の大きさで書いた 「鬼」。
およそその近辺には刺中するのであるが、ど真ん中に的中するのが少ない。

ちなみに人剣 (五寸針剣) は一間半の間合いからだとすべて鬼の字中に命中する。





(完)
by japanbujutsu | 2017-09-06 20:18 | 手内剣探究 shunaiken
極太五寸針人剣

もはや日本に正統な古流手裏剣術が残っていない現在、わずかに残る資料によって古伝の打法を研究するしかない。
我が甲陽水月流手内剣は他流と異なり、剣の種類を一つに限定していない。
ただし、剣身が丸棒を用いることは、剣の長短に関係なく共通させている。
そして肝心の打法であるが、人剣と地剣が滑打法で、天剣は突打法を用いる。

五寸の人剣にもいくつかの種類があり、今回紹介するものが一番太いものとなる。

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間合いは二間半までいけるが、二間がよい。
極細人剣との打法の違いはやや手の内からの離れを遅くすること。
これは極細人剣が十打九中ほどに上達していないとまず刺中は望めない。

門人には筆者の研究成果をすべて惜しみなく伝えているから、上達が早い。





(完)
by japanbujutsu | 2017-07-17 21:02 | 手内剣探究 shunaiken
極太五寸水月針剣(人剣)

昨日は本当に久しぶりのOFF。
しかし、今月末の渡欧準備でやることは山積している。
巻物もあと二巻書かなければならない。

そんな多忙の日でもブレイクタイムには手内剣を打つ。
打ったのは極太五寸水月針剣。
こちらは二間半の間合いから力投。
ほぼ五割の確率で刺中。

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極細の人剣は敵の眼を打つので間合いも一間半ほどの至近から打つが、こちらは重さもあり、鋭く刺中するので、狙いは体のどこでもかまわない。




(完)
by japanbujutsu | 2017-07-09 17:45 | 手内剣探究 shunaiken
順体に拘る

武術の大原則から言って、手内剣を左足前で打つのはあきらかにおかしい。
武術は術の種別を問わず、順体が原則である。

武術が用いる俗に 「ナンバ」 という右手右足前、左手左足前の半身・一重身の姿勢は力を出す行動則の原理に立つものであり、絶対に体の捻りをつくってはならない姿勢である。

逆体(左足前、右手打ち)による打法は体に捻れが生じ、右足の踵が浮きやすく、武術がもっとも嫌う前傾姿勢に陥りやすい。
こんな武術の原理から逸脱した姿勢でいくら命中率を上げても、それは決して武術ではありえない。
手裏剣術が武術である以上、逆体は原則的にありえない。

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手裏剣に関して筆者は後発の人間であり、先輩諸氏に色々言う資格はない。
しかし、いわゆる武芸十八般に関しては持論がある。
その持論が普遍的な正論であるとは、あえてここでは言わないことにする。
あくまでも持論であり、ピンポイントで他流を批判するものではない。
念のため。






(完)
by japanbujutsu | 2017-05-21 17:20 | 手内剣探究 shunaiken
天剣を打つ

最近は稽古のウォーミングアップのために稽古場でも門人たちと一緒に手内剣を打っているが、そこではもっぱら地剣と人剣を打つので、普段自宅ではなるべく 天剣 (七寸針剣) に重きを置いて一丈八尺間で打っている。
天剣とはこれまで白井流と誤伝されてきた丸棒手裏剣で、これを当塾では天剣と称し、直打で打つ。

先日の稽古で、やや気付く点があり、打つときの力点をある程度一定に保つことに成功した。
それで的中率もかなり上がった。

画像一番下は、金翅鳥針剣 (極太七寸針剣)であるが、これもまた調子がよくなった。

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これがそのまま体得できるようにじっくりと手離れの触感を確認して打ってみた。

そして今、門人たちと打っている 人剣 (五寸針剣) であるが、この軽い極細手内剣が画像のように、剣先が一寸ほど畳に深く突き刺さるようでなければ駄目。

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ちょうど手内剣が畳を貫通して、その剣先が畳の裏に顔を出すのである。
全力で打つので、飛中の手内剣は全く肉眼では捉えることができない。





(完)
by japanbujutsu | 2017-04-15 17:44 | 手内剣探究 shunaiken
甲陽水月流手内剣の内 人剣・重ね打ち

甲陽水月流手内剣のうち、人剣(五寸水月針剣)を 「眼留剣重ね打ち」 で打つ。
重ね打ちとは一度に二剣を打つ手段であり、これはこの人剣のみが可能な打ち方となる。
一打に集中すれば高い命中率を生み出せるが、実戦を考慮して間合い二間から連打で打ってみる。
とは言うものの、連打の場合は右手に二本を素早く取り上げるのもまた至難の業であり、これからの大きな課題でもある。
二剣の調整が困難を極めるため外しも多いが、二剣が同時に刺さるときの瞬間は爽快である。







(完)
by japanbujutsu | 2017-03-26 17:07 | 手内剣探究 shunaiken
擲標

中国の武術書 『剣経』 に「擲標」という兵器が掲載され、それが日本に流れて国風化された。

擲は投げるという意味、標は日本の手裏剣と同じ武器。
中国ではこれに縄を付けた縄標が有名である。

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さて、この伝書は以前にも当ブログで紹介したが、今回は擲標に的を絞って見てみたい。

標を擲げるのだから、武技としてはそのまま手裏剣と同じものとなる。
しかし、これがどのように和風化していったのか大いに疑問である。
伝書には擲標の下に 「奪気乗隙」 とある。

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正に気を奪い、隙に乗じて攻めるのである。
ということはこの標は決め技ではなく、脅し用の道具ということになろうか。

伝書にはさらに、

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「細竹の柄鉄の鉾前重後軽前粗後細」とあり、竹製の柄があったことがわかる。

それ以上の詳細は伝書からは知る由もない。





(完)
by japanbujutsu | 2017-03-20 17:35 | 手内剣探究 shunaiken
甲陽水月流手内剣の内、人剣(五寸針)の連打

本年開創した甲陽水月流手内剣は、天剣 (七寸)、地剣 (六寸)、人剣 (五寸)の三剣があり、これを三剣一統として三才を象る。
いずれも丸棒型の打針手裏剣を使用する。
これには拘りがあり、これまで他の手裏剣術者が採用していなかったというのが理由の一つでもある。
しかし、さすがに人剣には軽量故に間合いの制約があり、最大で二間とするのが限界である。
それを補完するために、遠間用の地剣と天剣を採用している。

この五寸針手裏剣を四間以上で的中させると言う者がいるが、空気抵抗を考えれば物理的に不可能である。
一度、動画を見たいものだ。

今回は、人剣を30本連打してみた。
何度も撮り直すは面倒なので、何本かは外しているが、一度録画したものをそのまま公開する。
数打ち連打や重ね打ち (一度に二剣を打つ) ができるのも人剣の利点である。




この五寸針手裏剣を打ってみたい人はいつでも体験できます。
問い合わせください。





(完)
by japanbujutsu | 2017-03-18 17:13 | 手内剣探究 shunaiken
天剣と人剣

天剣は七寸あり、重心がしっかり取れるので一丈八尺間 (三間) から打つ。
本日は他流の七寸平型手裏剣も打つ。

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やはり一丈八尺間から天剣と同じに打つことができる。
白井流と誤伝されている七寸手裏剣であるが、「自然の理」 に従って打つというようなことが 『手裏剣の世界』 に述べられている。
これでは技も理も関係ない。
わが協会では一丈八尺間であってもあくまで直打で打つ。
だから両端を尖らせる、などの安易な方法に逃避するような手段は採らない。

そして人剣。
こちらは重心を取ることはできない。
至近から滑走直打で的の両眼を打つ。

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二本同時に打つ重ね打ちができるのが利点。

この尻尾付き手内剣、筆者がこのブログで紹介した途端、入札が殺到していた(笑)
目立つので紛失しなくてよい。





(完)
by japanbujutsu | 2017-03-06 17:10 | 手内剣探究 shunaiken

by japanbujutsu