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国際水月塾武術協会 International Suigetsujuku Bujutsu Association

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本会が伝承している武術流派と古武道全般の技法・歴史・文化などを解説します。文章・記事・写真の転載は固く禁止します。

カテゴリ:手内剣探究 shunaiken( 39 )

長寸方形棒手内剣

本日は江戸時代に鍛造された長寸方形棒手内剣を打つ。
やはり三間から半転順打で打つ。
畳表、即ちイ草面を使っているため、三間からの半転では強力に打たないと刺さらない。
手内剣そのものが重いので(八寸の鍛鉄)、刺さっても浅ければ首部を垂れてしまう。
しかし、刺さるときの「ズボッ」という鈍い音は快感である。

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この方形棒手内剣は、鍛える際に三枚重ねで打ってあり、鉄味が抜群である。

しかし、本日もまた、鬼への的中は十打中、一、二回程度で、多くは写真のように鬼面から外れている。
長寸手内剣での的狙いはこれからの課題である。





(完)
by japanbujutsu | 2016-07-23 22:29 | 手内剣探究 shunaiken
長寸三角棒手内剣

この江戸時代に鍛造された手内剣は長寸のため、かなりの勢いで打たないと刺さらない。

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そのときの注意は姿勢の崩れである。

巷の動画にあるような前傾姿勢で右足(後足)の踵が上がるような投球打法は絶対にしてはいけない。

三間の半転打で打つが、その後、根岸流の直打に移ると途端に的中率が下がる。

研究課題である。




(完)
by japanbujutsu | 2016-07-17 17:45 | 手内剣探究 shunaiken
片刃平型手内剣

時代手内剣のうち、片刃平型手内剣を打ってみる。
いわゆるカッターナイフ状の手内剣である。
間合いは三間(筆者は武術としての手内剣は三間以上の間合いは無意味であると思う者である)。
何度か打っているうちに、やはり半転打に落ち着いた。
直打でもコントロールで的中するが、この時代物の手内剣は半転打用に鍛えられていると判断した。

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大体において筆者の体験では六寸以上の手内剣(形状にもよるが)は、三間の間合いでは半転打の方が強烈に打てる。
もちろん未だ試行錯誤は続いている。





(完)
by japanbujutsu | 2016-07-15 17:31 | 手内剣探究 shunaiken
清心流手裏剣術

書庫へ入ってしばらく資料をあさっていると、清心流空手道開祖の菊地和雄が通信教育用に編集した手裏剣術の解説書が出てきた。

菊地和雄はウィキにも書かれていないが、実は藤田西湖の数少ない門人の一人で、神道夢想流杖術、大円流杖術、一伝流捕手術(短棒術)、それに心月流手裏剣術を学んでいる。
これらをすべて清心流の名のもとで再編して教授していた。

今、この清心流の手裏剣を打てる人はいるのだろうか。
清心流そのものが菊地の没後に自然解散してしまったので、その後のことはよくわからないが、今でもいくつかの空手道場が清心流として活動しているようである。

藤田伝の一伝流捕手術は筆者が学んでおり、資料があるが、菊地の伝と筆者が学んだ山村伝はほとんど同じ技法である。
菊地と山村は同じ頃、藤田に学んだのであろう。

手裏剣術は心月流から採用されており、ほぼそれを踏襲している。

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正中線を崩さずに打つ武術としての本物の手裏剣術である。
良い資料が見つかった。





(完)
by japanbujutsu | 2016-07-13 17:55 | 手内剣探究 shunaiken
手裏剣試技

まずは手裏剣の特性を熟知するために様々な手裏剣を、様々な間合いから、様々な体動と方法で打ってみる。
この二ヶ月、毎日、欠かさず打っているからそれなりに的中率も上がってきている。
本日は根岸流系の手裏剣を使い、間合い三間、順体、正打 (本打) で試技。

五連続的中まで約5分、

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私には鬼が殺せない !






(完)
by japanbujutsu | 2016-07-11 19:55 | 手内剣探究 shunaiken
時代手裏剣を打つ

手裏剣の研究と稽古を継続中。

毎日欠かさず打っているので、現在出まわっている新物の手裏剣は大体どんな距離でも直打、回転打の両方でそれなりに命中するようになった(あくまでも古流の打方に則って打つ。絶対にピッチャーの投球フォームのように逆体の前傾姿勢になってはならない)。

しかし、江戸時代の手裏剣はそんなに甘くない。
わざと刺さらないように加工してあるのか、と思われるほど的中率が落ちる。
しかしまた、そこが日本伝手裏剣術の醍醐味でもある。

本来は、一つの流派で毎回同じ手裏剣を使い、稽古をするのが本意。
しかし、時代手裏剣をいろいろ打って、研究するのもまた一興である。

本日打ったのはもっとも長大な2本と短平な2本。

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これがまた、難しい。
いずれも直打で打つ。
長大な手裏剣は命中するとドスッという凄い音を発して、かなり迫力がある。

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短平な2本はなかなか的中しない。

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もちろん姿勢や打方を無視して間合いを当たる位置にすれば、いくらでも当たる。
しかし、直打で二間以上離れて打つと、空気抵抗によってヒラヒラ舞って踊ってしまう。
これまた面白い。
いつかすべての種類をマスターしたい。




(完)
by japanbujutsu | 2016-06-27 17:29 | 手内剣探究 shunaiken
墨遷 『写真学筆』 の手裏剣稽古

武術の真実を求めようとするなら、江戸時代の文献に直接当たらないと駄目。
しかし、その江戸時代でさえもすでに嘘で固めた虚説・妄説が飛び交っているのだから、これにもまた精査が必要である。

しかし、『北斎漫画』 や 『一掃百態』 、あるいはこの 『写真学筆』 などは、当時の武術の稽古風景を実にリアルに描写しており、大いに勉強になる。

今回は墨遷の 『写真学筆』 から手裏剣稽古の様子を見てみたい。

的となっている人面板が面白い。
顔の部分の材料は何だろうか。
普通に板なのであろうか。

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人物に目を転じてみると、二人は棒手裏剣を投げている。
野外であろう、楽しそうである。
江戸時代の武術の稽古は案外、愉しんでやっている風に思えることがある。
二人の体勢は「右足前の右打ち」、つまり順体である。
現代の手裏剣はそのほとんどが逆体である。
打ったときに身体が捻れるから私は逆体を好まない。
手裏剣も武術であるかぎり順体で打つべきだと考える。
もう一人は短刀を持っている。
飛刀術である。



(完)
by japanbujutsu | 2016-06-23 17:06 | 手内剣探究 shunaiken
手裏剣の稽古(2)

根岸流の真似事をしばらくやってみたが、思うところがあって、白井流や香取神道流などの打法でしばらく研究を継続していく予定である。

やたらと遠間から投げ打つのは武術としての手裏剣術の本意ではないから、筆者は3間以上の間合いは取らないことにしている。

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踵を上げて前傾姿勢で投げる手裏剣術だけは絶対にやりたくない。





(完)
by japanbujutsu | 2016-06-17 17:44 | 手内剣探究 shunaiken
手裏剣術の稽古

最近、手裏剣術を独学で稽古している。
執筆作業の合間のブレイクタイムにいろいろ楽しんでいる。
史料は様々あるので、根岸流から白井流、あるいは香取神道流や香取真魂流、知心流、心月流などの所作をいろいろ試技してみる。
直打も半転打も行い、間合いも一間から三間までいろいろ工夫している。

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縦打、横打、袈裟打も行う。
使用するのは棒手裏剣のみ。
手裏剣も十手や鎖鎌と同じで、武術の世界にのみ存在する典型的な条件の悪い武器であり、実戦で使用された記録はない(成瀬氏の大陸での武勇伝は除く)。



(完)
by japanbujutsu | 2016-05-20 17:11 | 手内剣探究 shunaiken

by japanbujutsu